最近、うちの子は夜まとまって寝るようになってきました。多いときは7時間ほど寝る時もあります。そこで今回の記事は生後3か月の赤ちゃんの平均的な睡眠時間や日中・夜間の理想的なリズム、寝かしつけのコツ、よくある睡眠トラブルとその対策まで詳しくまとめました。
1. 3か月赤ちゃんの平均的な睡眠時間について
生後3か月の赤ちゃんは、徐々に新生児期からの成長が見られ、睡眠リズムや生活サイクルに変化が現れ始める時期です。この時期の平均的な睡眠時間を知ることは、保護者が赤ちゃんの健康管理や育児スケジュールを考える上で大変重要です。
1.1 3か月赤ちゃんの一日の睡眠時間の目安
3か月の赤ちゃんは、個人差はありますが、一日におよそ13〜16時間程度の睡眠を必要とすると言われています。睡眠の配分としては、夜間にまとまった睡眠をとる傾向が徐々に強まり、日中は2、3回の昼寝をはさみながら過ごします。この時期から夜間睡眠が長くなる赤ちゃんも増えてきますが、まだ夜中に目覚めて授乳が必要となることも珍しくありません。
時間帯 | 平均睡眠時間 | 特徴 |
---|---|---|
夜間 | 6〜8時間(連続2〜6時間程度) | 夜まとめて眠れるようになるが、中途覚醒や授乳が必要な場合も |
日中(昼寝) | 5〜7時間(2〜3回に分けて) | 昼寝と起きている時間を交互に繰り返すサイクル |
合計 | 13〜16時間 | 個人差が大きく、様々なパターンがみられる |
1.2 新生児期との違い
新生児期は1日のほとんどを寝て過ごしていましたが、3か月頃になると起きている時間が増え、次第に昼夜の区別がつき始めます。睡眠はまだ不安定ですが、連続して眠る時間が長くなり、授乳やおむつ替えのための中断も徐々に減少傾向です。また、外部からの刺激や明るさに反応して起きている時間が長くなることも特徴です。
1.3 個人差や性格による睡眠の違い
睡眠時間やパターンには個人差があり、眠りが深い赤ちゃんと浅い赤ちゃん、短時間で目覚めやすい子や、比較的長時間ぐっすりと眠る子など様々です。神経質なタイプや感受性が強い赤ちゃんは、物音や光、室温の変化に敏感で目が覚めやすい傾向があります。また、日中の活動や体調によっても大きく左右されますので、「平均」にこだわり過ぎず、赤ちゃんごとに必要な睡眠を確保することが大切です。
この時期は、授乳や家庭の生活リズム、赤ちゃんの性格などによって睡眠パターンが異なるのがごく普通です。無理に一般的な時間に合わせようとせず、一人ひとりに合ったペースを大切にしましょう。
2. 3か月赤ちゃんの日中の睡眠時間と特徴
2.1 昼寝の回数と一回あたりの長さ
生後3か月の赤ちゃんは、まだ睡眠リズムが安定しきっていませんが、日中は2~4回程度の昼寝が一般的です。昼寝の一回あたりの時間は30分から2時間ほどと幅があります。平均的には、午前と午後にそれぞれ1~2回ずつまとまった昼寝をしますが、昼寝の合計は日中で4~6時間程度が目安といえます。
昼寝回数の目安 | 1回あたりの長さ | 合計昼寝時間 |
---|---|---|
2~4回 | 30分~2時間 | 4~6時間 |
個人差があるため、全ての赤ちゃんが表の通りとは限りませんが、大きく外れなければ発達上の心配はありません。
2.2 日中に眠りが浅い場合の対応方法
3か月の赤ちゃんは、睡眠サイクルが未熟で眠りが浅く、日中に短い間隔で目覚めてしまうことがあります。この場合、以下の環境や習慣の工夫をおすすめします。
- 日差しが強い場合はカーテンを引き、室内の明るさを調整する
- エアコンや加湿器で室温・湿度を快適に保つ(室温は25℃、湿度は50~60%目安)
- テレビや家事の音が大きいときは、静かな部屋を選ぶ
- お腹が空いていないか、オムツが濡れていないか確認する
また、短い昼寝でも機嫌よく過ごしていれば深刻な問題ではありません。ですが、極端に寝ぐずりがひどい場合や、興奮してなかなか寝つけないようなときは、抱っこやおくるみで安心感をもたせる方法が有効です。
2.3 午前・午後の睡眠リズム形成について
生後3か月ごろから、赤ちゃんの体内時計(サーカディアンリズム)の発達が始まります。この時期は、生活の中で午前と午後にしっかり昼寝を取ることが、夜のまとまった睡眠につながるとされています。
午前中の昼寝は朝の授乳やお世話後、午後の昼寝は日中の活動を終えた後に取り入れるのがポイントです。起床時間や寝かせるタイミングを毎日ほぼ同じ時間にすることで、赤ちゃん自身が眠る・起きるリズムを身につけやすくなります。
午前中は短め、午後はやや長めの昼寝になるケースが多いため、活動の合間に無理せずスケジュールを組むとよいでしょう。お散歩や日光浴を取り入れることも昼夜の区別がつく習慣形成に役立ちます。
3. 3か月赤ちゃんの夜間の睡眠時間と過ごし方
3.1 夜間まとめて寝る時間の目安
3か月の赤ちゃんは、徐々に夜間にまとまった睡眠をとるようになり、平均して夜6〜8時間程度続けて眠ることができるようになります。とはいえ、個人差がありすべての赤ちゃんがこの時間まとめて寝るとは限りません。昼夜の区別がつき始め、夜の睡眠時間が伸びてきますが、途中で目覚めたり授乳が必要になる場合も多い時期です。
月齢 | 夜間連続睡眠の目安 | 夜間の授乳回数目安 |
---|---|---|
新生児期 | 2〜3時間ごと | 3〜5回 |
3か月頃 | 4〜6時間(長い子で8時間) | 1〜3回 |
夜間の睡眠がまとまってくることで、保護者の負担も徐々に軽減されていきます。しかし、すべての赤ちゃんが同じペースで睡眠リズムを確立できるわけではありませんので、焦らず赤ちゃんごとのペースを見守ることが大切です。
3.2 夜間の授乳や夜泣きの傾向
3か月頃の赤ちゃんは、生理的な理由により夜間も授乳が必要な場合が多く、完全に朝まで寝ることは少ないです。母乳育児の場合は特に、夜間も2〜3回程度起きて飲むケースがあります。夜泣きもこの時期にはみられることがありますが、環境の変化や体温調整が未熟なこと、日中の刺激などが影響していると考えられます。
夜間に授乳やおむつ替えが必要な場合、できるだけ照明は暗めにし、声も控えめにすることで、赤ちゃんが再び眠りやすくなります。この時期の夜泣きは一過性であることがほとんどなので、無理に泣き止ませようとせず、安心させてあげることを心がけましょう。
3.3 夜中に起きてしまう原因
3か月赤ちゃんが夜中に目を覚ます主な原因には、次のようなものが考えられます。
- 空腹(夜間授乳が必要なため)
- おむつが濡れている・不快感がある
- 室温や湿度が適切でない
- 光や物音などの刺激
- 日中の興奮・ストレス
赤ちゃんは大人よりも眠りが浅く、睡眠サイクルも短いため、夜間に目覚めやすい特徴があります。夜中に起きた際は、まず赤ちゃんの様子や環境を確認しましょう。特に室温は25℃、湿度は50〜60%程度が目安です。音や眩しい光にも配慮し、安心して再び眠れるようサポートしてあげましょう。
また、明らかな体調不良や発熱、いつもと違う様子があれば、小児科医へ相談しましょう。
4. 3か月赤ちゃんの睡眠トラブルと対策
4.1 寝ぐずりや入眠困難の主な原因
3か月の赤ちゃんは昼夜の区別がまだはっきりしないため、寝ぐずりや入眠困難がしばしば見られます。主な原因としては、お腹が空いている、おむつが濡れている、環境が騒がしい、体温調節がうまくできていない、過度な刺激を受けている、日中の睡眠が足りていない、などが挙げられます。
4.2 環境づくり:寝かしつけや生活リズムの工夫
赤ちゃんが安心して眠れる環境を整えることは、睡眠トラブル予防の第一歩です。室温や湿度を一定に保ち、周囲の音や光を控えめにすることが大切です。寝かしつけ時には同じルーティン(絵本を読む、子守唄を歌うなど)を毎晩繰り返すことで、安心して入眠しやすくなります。日中はカーテンを開けて自然光を取入れ、夜は部屋を暗めにして昼夜の区別をつけるのも効果的です。
対策 | 具体例 |
---|---|
静かな環境づくり | テレビ・スマートフォン等の音を控える、遮光カーテンを使用 |
生活リズムの安定 | 毎日起床・就寝の時刻をなるべく一定に保つ |
安心できる寝床 | 清潔な布団、適度な固さのベビーベッド、適温をキープ |
入眠儀式の習慣化 | おしゃぶりやぬいぐるみ、子守唄など毎晩同じルーティン |
4.3 おくるみやホワイトノイズ活用
生後3か月の赤ちゃんはまだ外界の刺激に敏感で、自分で寝つくのが難しいことがあります。この時期はおくるみで軽く体を包んであげると、安心感が増し、モロー反射などによる目覚めを防ぐのに役立ちます。また、ホワイトノイズ(一定の音:扇風機の音やアプリなど)も、周囲の雑音を和らげ安心感を与えるため、多くの家庭で利用されています。
ただし体温の上がりすぎや、顔が隠れないように注意し、夜間長時間の使用は避けましょう。おくるみやホワイトノイズは一時的な補助とし、徐々に卒業していくことも大切です。
4.4 病気のサインに注意すべき睡眠トラブル
眠りが極端に浅い・頻繁に夜泣きをする・激しくぐずる・呼吸が早い・発熱や発疹がある・哺乳が極端に減る、といった場合は体調不良や病気のサインである可能性があります。特に、授乳もあまり受け付けず、顔色が悪い・ぐったりしている場合は小児科医への受診を検討しましょう。
観察すべき症状 | すぐ受診した方がよい状態 |
---|---|
発熱や咳、鼻水 | 高熱、ぐったりしている、呼吸が苦しそう |
授乳量が急に減った | 全く飲まない、嘔吐や下痢を伴う |
大きく変わった夜泣きや寝ぐずり | 泣き止まず顔色が悪い、けいれん |
普段と異なる様子が続く場合や、保護者の「いつもと違う」という直感は非常に重要です。無理をせず、必要に応じて早めの受診を心がけましょう。
5. 3か月赤ちゃんの睡眠リズムを整えるための育児ポイント
5.1 昼夜の区別をつける習慣
3か月の赤ちゃんは、まだ体内時計(サーカディアンリズム)が未発達ですが、昼夜の区別を意識して生活リズムを整えることが健やかな睡眠習慣の第一歩です。朝はカーテンを開けて自然光を浴びせたり、日中は積極的に話しかけて刺激を与えたりしましょう。一方で、夜は照明を暗めにして、静かな環境に整えることが必要です。このような習慣を心がけることで、徐々に夜にまとまって眠る力が育まれていきます。
5.2 毎日決まった時間での寝かしつけ
就寝・起床・昼寝のタイミングを日々揃えることにより、赤ちゃんの脳が「今は眠る時間」「今は活動する時間」と区別しやすくなります。入眠儀式(絵本の読み聞かせ、静かな音楽を流す、寝室で声を抑えるなど)を作ると、赤ちゃんは安心して眠りに入りやすくなります。また、18時から21時ごろまでに寝かせることで、夜の睡眠の質も高まる傾向があります。
目的 | 具体的な方法 | ポイント |
---|---|---|
就寝リズムの定着 | 毎日同じ時刻に寝かしつけ | 入眠儀式を取り入れる |
入眠サインを作る | 静かな音楽・読書タイム | 赤ちゃんが眠る前に心を落ち着かせる |
夜泣き対策 | 寝室の環境を統一する | 寝るときは暗い、静か、同じベッド |
5.3 家族の協力や保護者自身の休息
3か月の育児期は赤ちゃん中心の生活になりがちですが、保護者だけで無理をせず、家族全体で協力体制を整えることが大切です。夜間の授乳や寝かしつけは交代制にしたり、休日はパートナーが積極的に赤ちゃんのお世話を担当するなど、負担を分散することによって心身の疲労をやわらげられます。
また、日中赤ちゃんがお昼寝しているタイミングで保護者自身も積極的に休憩をとることを意識しましょう。睡眠不足やストレスは育児全体の質にも影響するため、自己ケアも重要なポイントです。
5.4 生活リズム維持のためのサポートアイテム選び
睡眠リズムを安定させるためには、赤ちゃんにあった寝具・室温調整・おくるみやホワイトノイズマシンなどの活用もおすすめです。
気温や湿度にも注意し、室温は25度、湿度は50~60%を目安にコントロールしましょう。必要以上の防寒や薄着にしないよう、温度計・湿度計も活用すると快適な環境が保てます。
6. 赤ちゃんの睡眠に関するQ&A・よくある相談
6.1 なかなか寝てくれない場合どうすればよいか
赤ちゃんがなかなか眠ってくれないときは、まず生活リズムが一定になっているか見直してみましょう。日中は明るい場所で過ごし、夜は部屋を暗くして音を静かにすることで、昼夜の区別をつけることが役立ちます。おくるみやホワイトノイズを活用したり、毎日同じ寝かしつけのルーティンを作ることで入眠しやすくなります。また、赤ちゃんの空腹・おむつ・室温などの基本的な快適さも確認しましょう。
原因の例 | 主な対策 |
---|---|
部屋が明るい・騒がしい | 照明や音を調整して静かな環境を作る |
お腹がすいている/満腹すぎる | 授乳のタイミングを見直す |
昼夜逆転気味 | 昼間はしっかり活動し、夜はゆったりとした雰囲気作りを心がける |
寝ぐずり | 抱っこや優しい声かけ、おくるみやホワイトノイズの活用 |
6.2 成長とともに睡眠時間はどう変化するのか
赤ちゃんの睡眠時間は月齢や発達段階によって変化します。生後3か月の赤ちゃんは、1日の睡眠時間が13〜16時間ほどが目安とされています。この時期はまだ昼夜のリズムが不安定なことがありますが、少しずつ夜間にまとまった眠りができるようになります。
生後6か月頃になると、夜間の睡眠がより長くまとまり、日中の昼寝回数も2~3回程度に減ってきます。1歳以降では、夜11~12時間前後+昼寝1~2回というリズムが一般的です。赤ちゃんごとの個人差も大きいため、あくまで目安と考えましょう。また、発達・成長による一時的な「睡眠退行(スリープリグレッション)」で眠りが浅くなる時期があることも知られています。
月齢の目安 | 1日の睡眠時間 | 昼寝の回数 |
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生後0~3か月 | 14~17時間 | 3~5回 |
生後3~6か月 | 13~16時間 | 2~4回 |
生後6か月~1歳 | 12~15時間 | 2~3回 |
1歳~ | 11~14時間 | 1~2回 |
6.3 医師や専門家に相談する目安
赤ちゃんの睡眠に関して次のような場合は、小児科や育児支援センター、助産師などの専門家へ相談しましょう。
- 睡眠時間が極端に短く、日中もぐずってばかりいる
- 呼吸が苦しそう、いびきや無呼吸がある
- どんなに寝かしつけをしても全く眠れない状態が続く
- 急激に睡眠パターンが変わった、下痢や発熱など他の症状もある
- 保護者の心身の負担が大きく、育児がつらいと感じる場合
日本小児科学会や自治体の子育て相談窓口など、気軽に使える公的な相談先もあります。赤ちゃんの睡眠トラブルは多くのお母さん・お父さんが経験しているので、ひとりで抱え込まずに相談してみましょう。
7.我が家の場合
うちの子は、3か月を過ぎ夜は6~7時間ぐらい寝るようになりました。最初は2時間おきだったので、パパもママもヘトヘトでしたが、夜の睡眠に関してはだいぶ楽になりました。お昼寝は最初のころから、ほとんどしない子でした。最近やっと日中も少し寝るようになってくれました。
我が家ではなるべく同じ時間にお風呂に入れ、部屋を暗くして静かに過ごすようにしていました。
8. まとめ
3か月の赤ちゃんは、少しずつ昼と夜の区別がついてきて、生活リズムの基礎ができる大切な時期です。
1日の睡眠時間は平均14~16時間と言われていますが、「長く寝る子」「短く何回も起きる子」など個人差はとても大きく、どれも”その子らしさ”として受け入れてあげることが大切です。
赤ちゃんが快適に眠れるようにするには、環境を整えたり、毎日のリズムを意識することがポイント。特に「朝は同じ時間に起こす」「夜は部屋を暗くする」などの小さな習慣の積み重ねが、ゆっくりと睡眠の質を高めてくれます。
また、「寝すぎ?」「寝なさすぎ?」と不安になることもありますが、赤ちゃんが日中元気で、機嫌がよければ基本的に心配はいりません。逆に、機嫌が悪くて寝不足が続くような場合は、早めにかかりつけ医に相談してみるのも安心です。
3か月の今は、まだまだ”眠りの練習中”。焦らず、無理せず、赤ちゃんのペースに寄り添いながら見守っていきましょう。