赤ちゃんが4か月になると、目でものを追ったり、音に反応したりと少しずつ世界に興味を持ち始めます。そんな時期にぴったりなのが絵本の読み聞かせ。「まだ小さいし絵本なんて早いのでは?」と思うかもしれませんが、実は生後0か月から楽しめる絵本もたくさんあるんです。そこで今回は、発達を促すメリットや安全な絵本の選び方、我が家でも活躍している絵本や口コミで評判の人気絵本ベスト5を厳選紹介。親子で楽しく安心して絵本時間を過ごすコツも分かります。

1. 4か月赤ちゃんに絵本を読むメリット

4か月の赤ちゃんにとって絵本の読み聞かせは、言葉・感情・知覚の「はじめの一歩」を踏み出す大切な体験となります。この時期の赤ちゃんは視覚や聴覚が急速に発達し始め、親子のコミュニケーションが本格的に始まる時期です。絵本を通じて親子で触れ合う時間を持つことで、心身ともにさまざまな発達を促すことができます。

1.1 言語・コミュニケーション能力の発達

絵本を読み聞かせることで、赤ちゃんは自然と日本語の音やリズムに親しんでいきます。言葉のひびきや抑揚、親の声のあたたかさを感じることで言語能力の基礎が形作られ、将来的なコミュニケーションの土台となります。

1.2 情緒の安定と親子の絆を深める

読み聞かせの時間は、赤ちゃんにとって安心感を得られる特別な時間です。親子で顔を見合わせ、触れ合いながら絵本に向き合うことで、愛着形成や情緒の安定につながります。これはこの時期ならではの親子の絆を深める大切なスキンシップのひとつです。

1.3 五感への優しい刺激

刺激される感覚主な絵本の働き期待できる効果
視覚カラフルな色彩やシンプルな図形・コントラストの強いイラスト目で追う力・注意力・視覚の発達をサポート
聴覚音の繰り返しや楽しい擬音語が登場するリズミカルな絵本音に対する敏感さや聴覚の発達を促進
触覚厚紙・布素材など安全な触り心地の本本をめくる・触ることで指先の感覚が養われる

1.4 想像力や好奇心を育む

4か月の赤ちゃんは身の回りの世界に対してどんどん興味が芽生える時期です。絵本を読むことで新しい色や形、音の世界にふれるきっかけとなり、感性や好奇心、想像力を伸ばす土台にもなります。

1.5 生活リズムづくりの第一歩

寝る前や決まった時間に絵本を読むことで、赤ちゃんにも自然と生活のリズムが生まれます。これは夜泣きやぐずりの軽減にも役立つことがあります。

2. 絵本選び方のポイントと注意点

4か月の赤ちゃんは五感の発達が著しい時期であり、絵本との初めての出会いはとても大切です。この時期の赤ちゃんに合った絵本を選ぶためには、いくつかのポイントや注意すべき点を押さえておくことが重要です。ここでは、4か月赤ちゃん向け絵本選びに役立つ情報を具体的に解説します。

2.1 4か月赤ちゃんに適した絵本の特徴

4か月の赤ちゃんは視力や聴覚が次第に発達していますが、まだ色の識別や言葉の理解は十分ではありません。そのため、下記のような特徴を持つ絵本を選ぶことが推奨されます。

特徴理由・メリット
はっきりした色使い・コントラストコントラストの強い色(赤・黒・白など)は赤ちゃんの興味を引きやすく、視覚発達をサポート
シンプルなイラスト複雑な絵よりも、単純で見やすいイラストが理解しやすい
繰り返しが多い内容繰り返しのフレーズは赤ちゃんに安心感を与え、今後の言葉の発達を促す
リズミカルな文や擬音リズムや音が楽しいと、赤ちゃんが集中しやすく、親子のコミュニケーションも弾む
ページが厚く扱いやすいめくりやすい厚紙仕様や布素材は耐久性があり、赤ちゃんでも安心して触れる

2.2 安全性や素材についての注意点

4か月赤ちゃんが自分で絵本を手にしたり、口に入れてしまうことも多い時期のため、安全性は最重要ポイントです。素材や加工、製本技術にも配慮した選び方が欠かせません。

チェック項目詳細・解説
角の丸み赤ちゃんがケガをしないよう、絵本の角が丸く処理されているものを選ぶ
誤飲しない大きさ小さな部品が取れないか、赤ちゃんが誤ってのみこまないサイズか確認
耐水・耐久性よだれや水分に強い厚紙・布などの素材が安心。水拭きできる素材なら衛生面でも安心
インクや塗料の安全性赤ちゃんがなめても安心な、無害なインクや材料を使用している日本国内の絵本を選ぶ
におい・アレルギー対策人工的なにおいや刺激の強い素材は避け、アレルギーの原因になりにくい絵本を選ぶ

これらの選び方のポイントと注意点をしっかりと理解した上で、赤ちゃんが安全に楽しく絵本と触れ合う経験ができるよう心がけましょう。年齢や発達段階にあった絵本選びは、赤ちゃんの感性や親子の絆を育むうえでも不可欠です。

3. 4か月赤ちゃんに人気のおすすめ絵本ベスト5

3.1 いないいないばあ(松谷みよ子)

3.1.1 おすすめポイントと口コミ

「いないいないばあ」は50年以上愛され続けているロングセラー絵本です。 ページをめくるたびに動物たちが「いないいない…ばあ!」と登場するシンプルな仕掛けで、4か月の赤ちゃんでも十分に楽しめます。 優しい色使いと柔らかいイラストが赤ちゃんの視覚を刺激し、情緒の安定や親子のスキンシップにも役立ちます。 実際の口コミでも「赤ちゃんが声を上げて笑う」「飽きずに毎日見たがる」など高評価が多く寄せられています。

3.1.2 読み聞かせのコツや楽しみ方

「いないいない…」の部分で顔を隠し、「ばあ!」で赤ちゃんの目を見ることで、コミュニケーションが深まります。 読んであげる人の表情や声を変えることで、赤ちゃんの驚きや楽しさがより伝わります。 うまく話せなくても赤ちゃんはリズムや繰り返しに反応するので、何度も読むことで効果が高まります。

3.2 じゃあじゃあびりびり(まついのりこ)

3.2.1 おすすめポイントと口コミ

「じゃあじゃあびりびり」は擬音語とカラフルなイラストが特徴の赤ちゃん絵本で、国内で広く支持されています。 自動車の「ぶーぶー」、水の「じゃあじゃあ」、紙の「びりびり」など、様々な音がページごとに登場し、聴覚と視覚を一緒に刺激します。 使われている色もはっきりしていて、まだ視力が発達途中の4か月頃の赤ちゃんにも適しています。 保護者の口コミでは「音を楽しそうに聞いてくれる」「色に目を奪われてニコニコする」といったコメントが目立ちます。わが子は「びりびり」には特に反応を示します。

3.2.2 音や色彩で赤ちゃんが楽しめる工夫

読む際は大きさや高低を変えた声で「びりびり」「じゃあじゃあ」と読めば、さらに楽しくなります。 色鮮やかなページを、赤ちゃんの目の前でゆっくり動かしながら見せることで、追視などの発達もサポートできます。

3.3 しましまぐるぐる(かしわらあきお)

3.3.1 おすすめポイントと口コミ

「しましまぐるぐる」は、『赤ちゃんがはじめて出会う絵本』として高い支持を集めています。 黒・白・赤などコントラストの強い色使いと、しま模様や渦巻きなどのシンプルな図形が赤ちゃんの興味を引き付けます。 4か月の赤ちゃんが見やすい配色や形で設計されており、「見せるだけでじっと見つめる」「追視が上達した」といった声が多くあります。わが子はぐるぐるの図形が好きで、渦巻きのページを見ると笑顔になります。

3.3.2 視覚を刺激する内容について

赤ちゃんの脳の発達において、視覚刺激はとても重要です。 「しましまぐるぐる」は まだ色の識別が限定的な月齢でも、パターンやコントラストを楽しみ、自発的に手を伸ばすなどの反応を促します。 読まずに見せるだけでもOKなので、日常の中で活用しやすい点が特長です。

3.4 もこ もこもこ(谷川俊太郎・元永定正)

3.4.1 おすすめポイントと口コミ

「もこ もこもこ」は、詩人の谷川俊太郎さんによる独特な言葉遊びと、元永定正さんのカラフルなイラストが融合したアート作品のような絵本です。 「もこ」「にょき」「ぷう」など、音とリズム、想像力を刺激する構成が特徴で、まだ意味を理解できない赤ちゃんにも響きます。 口コミでも「不思議そうに聞き入る」「声にすると赤ちゃんが笑う」など反応の良さが目立ちます。

3.4.2 親子で一緒に楽しむ方法

音の高さやスピードを変えたり、ページごとに動きをつけて読み聞かせると、赤ちゃんの注意も引きやすく効果的です。 パパ・ママも自由に声を出しながら表現できるので、親子のコミュニケーションが生まれます。 また、独特な言葉を親が面白がって読むことで、赤ちゃんも自然と絵本に興味を持つようになります。

3.5 ごぶごぶ ごぼごぼ(駒形克己)

3.5.1 おすすめポイントと口コミ

駒形克己さんによる「ごぶごぶ ごぼごぼ」は、鮮やかな色と丸の連続パターンというデザイン性を持ちつつ、 「ごぶごぶ」「ごぼごぼ」といった音とリズム感が赤ちゃんを惹きつける、国内でも人気の乳児向け絵本です。 読者の感想では「何度も繰り返すことで笑顔に」「音に合わせて身体を揺らす」などの反応が寄せられています。 水中をイメージさせるような流れるページ構成も、4か月の赤ちゃんの感覚を心地よく刺激します。

3.5.2 音とリズム感の楽しみ方

抑揚のある声でリズミカルに読むことで、赤ちゃんの聴覚やリズム感覚にアプローチできます。 赤ちゃんの体をやさしく揺らしながら音に合わせるなど、五感を使った読み聞かせが楽しめます。 赤ちゃん自身も音真似をする様子が見られることもあり、遊び感覚で絵本を楽しむきっかけとなります。

絵本タイトル特徴おすすめポイント
いないいないばあ
(松谷みよ子)
繰り返し・スキンシップしやすい仕掛け親子の対面コミュニケーションを促し、安心感を育む
じゃあじゃあびりびり
(まついのりこ)
カラフルな色彩・擬音語中心はっきりした音や色で聴覚・視覚発達をサポート
しましまぐるぐる
(かしわらあきお)
コントラスト強い配色・パターン視覚刺激・追視の発達に役立つ
もこ もこもこ
(谷川俊太郎・元永定正)
リズムと音の繰り返し・抽象的イラスト親子で音を楽しみながら、感性を育てる
ごぶごぶ ごぼごぼ
(駒形克己)
リズミカルな言葉と色・形のデザイン音・リズムで赤ちゃんの反応を引き出す

4. 4か月赤ちゃんと絵本で過ごす時間をより楽しくするために

4か月の赤ちゃんは視覚・聴覚がぐんぐん発達し始める大切な時期です。絵本を通じて親子のふれあいを増やすことで、赤ちゃんの情緒やコミュニケーション力、好奇心を自然に育むことができます。 ここでは、絵本タイムをより充実させるための工夫や、親子で絵本を読む時間を楽しくするアイデアをご紹介します。

4.1 絵本の読み聞かせのコツ

4か月の赤ちゃんには、絵や色、音の響きを「一緒に感じる」ことが大切です。下記のポイントを意識してみましょう。

コツポイント期待できる効果
赤ちゃんと目を合わせて読む赤ちゃんの反応を見ながら、優しく声をかける信頼感や安心感が育つ
ゆっくり、抑揚をつけて読む単語をはっきり発音し、楽しさやリズムを意識する言葉への興味や音への好奇心が高まる
ページをゆっくりめくる赤ちゃんの視線や表情を見ながら、次を見せる集中力や観察力が養われる
スキンシップを取り入れるひざの上に抱っこしたり、手を添えてめくる親子の絆と安心感を高める

4.2 親子のコミュニケーションを深めるアイデア

絵本は赤ちゃんの語彙や想像力を育てるだけでなく、親子の対話や愛着形成の大切な時間になります。4か月赤ちゃんとより深いコミュニケーションを楽しむためのアイデアをご紹介します。

  • 赤ちゃんの反応に合わせてアドリブを加える。例えば、赤ちゃんが興味を示したページに少し長くとどまったり、表情をまねてみることで共感を得られます。
  • 声色やトーンを変えて読むことも効果的です。少し高めの声や柔らかい声を使うと、赤ちゃんも集中しやすくなります。
  • 絵本の絵に合わせて「ワンワンだね!」「青いね!」と短くわかりやすい言葉で語りかけると、赤ちゃんは音や色のつながりを楽しく学べます。
  • 読み終えた後は「楽しかったね」「また読もうね」とポジティブな声がけをすることで、絵本タイムを心地良い親子の時間として記憶に残せます。

日々の短い時間でも、親子で一緒に過ごす読書体験が赤ちゃんの成長に大きな影響を与えます。決まった時間や寝る前など、生活リズムの中に絵本の時間を組み込むと、赤ちゃんも安心して絵本を楽しめるようになります。

5. まとめ

4か月の赤ちゃんには、「いないいないばあ」や「じゃあじゃあびりびり」など、視覚や聴覚を刺激し安全性に配慮された絵本が特におすすめです。絵本を通じた親子のふれあいや、楽しい読み聞かせは赤ちゃんの成長にも良い影響を与えるため、ぜひ日常的に取り入れてみてください。