わが子ももうすぐ生後4か月。首すわりや笑顔など、成長しているなぁと感じています。そこで今回は、生後4か月の赤ちゃんの特徴やなどをまとめてみました。これから4か月を迎えるパパママの参考になれば嬉しいです。

1. 赤ちゃん生後4か月の基本的な成長の目安と特徴

1.1 身長・体重など身体の成長

生後4か月を迎えた赤ちゃんは、新生児期を過ぎて一段と体つきがしっかりしてきます。身長や体重の増加ペースには個人差がありますが、この時期の赤ちゃんのおおよその目安を以下の表にまとめます。

性別身長の目安(cm)体重の目安(kg)
男の子58.0〜66.55.5〜8.2
女の子56.6〜65.05.2〜7.7

赤ちゃんの身長や体重は、前月よりもゆるやかに増えていきますが、母子健康手帳に掲載されている成長曲線の範囲内であれば大きな心配はありません。体つきの丸みがやや取れ、筋肉も発達してくる時期です。

1.2 睡眠と生活リズムの変化

この時期から、赤ちゃんは昼夜の区別がつきはじめ、生活リズムが徐々に整っていきます。1日に必要な睡眠時間はおおよそ13〜15時間程度とされていますが、昼寝と夜間睡眠のバランスや回数には個人差があります。

夜にまとまった睡眠をとれる赤ちゃんも増えてきますが、まだ夜中に数回起きる場合も珍しくありません。昼寝は1〜3回、1回あたり1〜2時間程度が目安です。生活リズムを整えるためには、朝はカーテンを開けて日光を浴びさせ、夜は部屋を暗くして静かな環境を作る工夫が大切です。

1.3 母乳やミルク、離乳食の始めどき

生後4か月の赤ちゃんは、基本的には母乳または育児用ミルクが栄養の中心です。授乳回数は1日5〜6回程度に落ち着くことが多いですが、個人差がありますので、赤ちゃんの欲しがる様子や機嫌を見ながら調節しましょう。

離乳食開始は生後5〜6か月が標準となっているため、4か月ではまだ急いで始める必要はありません。ただし、小児科医の指導がある場合や赤ちゃんに特別な理由がある場合を除いて、基本的には焦らず発育を見守りましょう。

この時期は、赤ちゃんのよだれが増えたり、口へ手を入れる行動が目立つようになることがありますが、これは発達段階の一環であり、すぐに離乳食につながるサインではありません。焦らず、それぞれのペースに合わせて栄養や生活リズムを整えていくことが大切です。

2. 赤ちゃん4か月で見られる運動発達と行動の変化

2.1 首すわりの様子と発達を促すポイント

生後4か月頃になると、赤ちゃんの首がしっかりしてきて「首すわり」が進み始めます。個人差はあるものの、多くの赤ちゃんがこの時期に頭を自分で支えられるようになり、うつぶせに寝かせるとしばらく頭を持ち上げていられるようになります。

首すわりの時期には、お世話の仕方にも注意が必要です。抱っこの際には引き続き赤ちゃんの頭や首を手で支えながら、徐々に自分自身で頭を安定させる時間を増やしていきましょう。また、日中の遊びやおむつ替えの時などに、短時間のうつぶせ遊び(タミータイム)を取り入れることで、首や肩の筋肉の発達をサポートします。

チェックポイント4か月頃の標準的な様子
頭の持ち上げうつぶせで頭をしっかり持ち上げられる
首のぐらつき縦抱きでも首のぐらつきが減る
引き起こし反応仰向けからゆっくり頭を持ち上げると首がついてくる

首すわりの進行には個人差がありますが、心配な場合は自治体の健診や小児科医へ相談しましょう。

2.2 手の動きやおもちゃへの興味

4か月になると、赤ちゃんの手や指の動きがさらに細かくなり、視覚と手の協調が発達します。自分の手をじっと見つめたり、口にもっていったりする「ハンドリガード」の行動も盛んに見られる時期です。

また、目の前でガラガラやカラフルなおもちゃを見せると、「手を伸ばしてつかもうとする」動きが活発になります。握る力も少しずつ強くなり、玩具を握ったり振ったりすることもできるようになります。この時期は、赤ちゃんが自分の意思で手を動かし、五感を使いながら世界を探索する大切な時期です。

手や指の発達を促すためには、握りやすいラトルや布製のおもちゃなど、安全基準を満たし、誤飲の危険がないおもちゃを選びましょう。

2.3 寝返りの兆候や練習方法

4か月を迎えると、赤ちゃんの体幹や腕、足の筋肉が発達し、「寝返り」の兆しが見られることがあります。まだ多くの赤ちゃんは完璧に寝返りできませんが、体を横にひねったり、うつぶせから体をねじって動こうとする様子がみられるようになります。

寝返りの準備としてよく見られる行動は以下の通りです。

  • 両足を持ち上げてバタバタさせる
  • 仰向けの状態から体を横にひねる
  • 腕で床を押して頭や胸を浮かせる

寝返りは発達に合わせて自然とできるようになるので、無理に練習させる必要はありません。ただし、赤ちゃんの安全な環境を整えることはとても大切です。寝返りの兆候が見られるようになったら、ベッドや布団周辺に硬い物や小さな物、窒息の危険があるものを置かないように注意しましょう。

日中は広いスペースで自由に体を動かせるようにし、うつぶせ遊びや手足を自由に動かせる遊びを取り入れて、赤ちゃんの運動発達を見守りサポートしてあげましょう

3. 赤ちゃん4か月の感情表現やコミュニケーションの発達

3.1 表情の変化と笑顔の増加

生後4か月ごろになると、赤ちゃんの表情がますます豊かになります。これまでの反射的な笑顔から、親や家族の顔や声に反応して意図的に笑う「社会的微笑」が目立つようになります。この時期は、目が合うとにっこり微笑んだり、親が表情を変えて話しかけることで赤ちゃんも様々な表情を返してくれることが増えてきます。これは、赤ちゃんの心と脳が成長し、周りとの関わりに興味を持ち始めた証拠です。また、驚いたときや不安を感じたときの真剣な表情など、嬉しいとき以外の感情も顔に表れるようになります。

主な表情現れやすいシーン
笑顔・社会的微笑家族の顔を見る/話しかけられる/遊んでもらう
驚き・真剣な表情新しい人・音・おもちゃに出会ったとき
寂しさ・泣きそうな顔周囲が静か・ひとりにされたとき

3.2 クーイングや発声の特徴

4か月の赤ちゃんは「クーイング」と呼ばれる声を出して、自分の気持ちや欲求を伝えることが多くなります。「あー」「うー」「くー」といった声に加え、口の動かし方や舌の使い方も上達し、バリエーションも増える時期です。声をかけたり、歌をうたってあげたり、顔を見てたくさん話しかけることで、発声と聴覚が刺激され、言語発達にも良い影響を与えます。

クーイングは、赤ちゃんと保護者の心のやりとりにもつながります。返事をする・まねして声を出す・一緒に歌うなど、親子の対話の基本がこの時期から始まります。

3.3 周囲への興味や親子のふれあい

4か月頃になると、家の中の音や動き・家族の行動にも関心を持ち始めます。親や兄弟姉妹の動きを目で追ったり、手を伸ばして触れようとするなど、五感が発達しているため、身の回りの世界を積極的に感じ取ろうとしています。

この時期は、赤ちゃんとのふれあいがとても大切です。おむつ替えや授乳の際、積極的に話しかけたり、赤ちゃんが好きな遊び(いないいないばあ・手遊び・音の出るおもちゃなど)を通じてコミュニケーションを楽しみましょう。毎日のスキンシップやアイコンタクトを心がけることで、愛着形成や自己肯定感にもつながります。

赤ちゃんとのふれあい例期待できる発達効果
抱っこ・スキンシップ安心感・情緒の安定につながる
顔を見て話しかける・歌う聴覚と言語の発達・社会性の基礎が育つ
赤ちゃんの目線で一緒に遊ぶ好奇心や知的な発達を促す

4. 赤ちゃん4か月のよくある悩みとケア

生後4か月の赤ちゃんは、成長や生活リズムの変化に伴い、新たな悩みや不安が生じやすい時期です。多くの保護者が抱えやすい悩みについて、その特徴とケア方法をわかりやすくまとめました。

4.1 夜泣きや泣き方の変化

4か月ごろから、赤ちゃんの泣き方が多様化し、夜泣きや突然大きな声で泣くことが見られるようになります。これは、昼夜の区別がつき始めたり、感情表現が発達してきた証拠です。夜泣きが続く場合は、以下の対応ポイントを意識してみましょう。

主な原因対応・ケア方法
お腹がすいている授乳やミルクを与え、無理に間隔を空けない
おむつの不快感おむつの濡れやかぶれをこまめに確認し、清潔に保つ
眠りが浅い・生活リズムの乱れ朝は朝日を浴びて体内時計を整え、昼寝の時間を見直す
体調不良や発熱いつもと違う泣き方が続く場合は小児科を受診

赤ちゃんが泣く理由は一つではなく、いろいろな要因が重なっていることも多いため、赤ちゃんの様子をよく観察し、無理に泣き止ませようとせず、根気よく関わることが大切です。

4.2 便秘や下痢など体調管理

生後4か月の赤ちゃんは、母乳やミルクの内容や生活リズムの変化により、便秘や下痢など排便トラブルが起こりやすい時期です。体調管理のポイントは以下のとおりです。

症状見られる様子家庭でできる対策
便秘3日以上排便がない、便が固い、苦しそうお腹を「の」の字にやさしくマッサージ。綿棒浣腸も医療機関の指導のもとで行う。水分摂取を増やす。
下痢便が水っぽい、回数が多い、発熱やぐったりしている脱水に注意し、授乳やミルクをこまめに与える。お尻かぶれ対策を徹底。続く場合や発熱時は受診。

赤ちゃんが元気で食欲もあれば、排便のペースには個人差があります。普段と違う様子や、ご機嫌が悪い場合、血便・嘔吐を伴う場合は医師に相談してください。

4.3 予防接種や健康診断のポイント

4か月健診や予防接種は、赤ちゃんの成長や健康状態をチェックし、感染症から守るために重要な機会です。保護者として忘れてはならないポイントをまとめます。

  • 4か月健診では、体重・身長測定や首すわり、股関節脱臼、発達のチェックなどを実施。
  • 4か月ごろに推奨される予防接種は、ヒブ、小児用肺炎球菌、四種混合、B型肝炎、ロタウイルスワクチンなど。”予診票”や接種スケジュールを確認しましょう。
  • 発熱や体調不良時は、接種を延期できる場合もあるので、必ず医療機関に相談。
  • 健診・予防接種後に発熱や発疹が見られたときは、小児科医に連絡を。

母子健康手帳に記録を残すことと、地域の自治体から届く案内を必ず確認することが大切です

5. 赤ちゃん4か月の生活で気をつけること

5.1 安全対策や事故防止

赤ちゃんが4か月になると、首がすわり始め、手足の動きも活発になります。寝返りの兆候が見られるため、ベビーベッドや布団での事故防止がとても重要です。柵がしっかりしているベビーベッドを利用し、布団の周囲に枕やぬいぐるみを置かないように気をつけましょう。さらに、ベビーカーやチャイルドシートの安全ベルトも正しく装着し、転落を防ぐことが大切です。大人のベッドやソファーの上に寝かせたまま目を離すことは避けてください。

また、4か月頃からは興味が広がり、手を伸ばして物をつかむことが増えます。小さな物や誤飲しやすい物は手の届かない場所に片付けましょう。特に電池や薬品、タバコ、尖った物などは絶対に近づけないことが大切です。

5.2 外出やお出かけのポイント

4か月の赤ちゃんとの外出は、日中の短時間から始め、紫外線や気温、混雑した場所への配慮がポイントです。ベビーカーや抱っこ紐を使う際には安全性を必ず確認しましょう。外出時は、強い日差しを避け、帽子やUVケアアイテムで肌を守り、体が冷えすぎたり暑くなりすぎたりしないよう、服装にも気を配ってください。

感染症予防にも注意が必要です。人混みや病院、公共交通機関など、感染リスクが高まる場所は可能な限り避け、手指消毒や、必要に応じて母子ともにマスクを着用するのも有効です。赤ちゃんの体調がすぐれない場合は無理な外出は控えましょう。

5.2.1 外出時の持ちものリスト

項目内容備考
おむつ・おしり拭き外出時間に合わせて必要分持参予備も忘れずに
母子手帳・保険証・診察券急な病気やケガに備えて必携
ミルクや哺乳瓶ミルク育児の場合は事前の準備を水筒や粉ミルクも一緒に
着替え・スタイ汚れや汗に対応できるように天候にあわせて
ガーゼハンカチ・タオルよだれや汗、ミルクの吐き戻し対策
お気に入りのおもちゃぐずり対策になる

5.3 肌トラブルやアレルギー対策

生後4か月は皮膚がまだ未熟で、肌トラブルが起きやすい時期です。汗やよだれによるかぶれ(ヨダレかぶれ・乳児湿疹)や、おむつかぶれを防ぐため、こまめなケアを心がけてください。入浴は毎日行い、やさしいベビーソープとぬるま湯で洗い、清潔なタオルで優しく水分を拭き取りましょう。また、保湿剤を使い、乾燥や刺激から肌を守ることも大切です。

この時期にアレルギー症状が出ることは多くないですが、もし発疹・じんましん・下痢・嘔吐などの異変が見られた場合には、速やかに小児科医に相談しましょう。赤ちゃんの肌・健康状態を毎日観察し、異変があれば早めの受診が重要です。

その他、寝具や洋服は通気性・吸湿性の良いコットン素材を選び、季節に応じて室温・湿度も管理してください。汗を多くかく夏だけでなく冬場の乾燥にも注意しましょう。

6. まとめ

わが子もついに、4か月を迎えようとしています。

生まれたころは首もぐらぐら、寝てばかりだったのに、今ではしっかり目を合わせて笑ってくれたり、うつぶせで顔を持ち上げたりと、日々の成長に驚かされる毎日です。

とくに、声を出して笑ってくれた時は本当に感動しました。「パパ・ママってわかってるのかな?」と感じる瞬間が増えてきて、育児がぐっと楽しくなってきた気がします。赤ちゃんのペースで成長を見守っていきたいです。

もちろん、まだまだ不安や悩みは尽きません。4か月での不安や悩みなどこれからブログにまとめていこうと思っています。